驚愕!屋根、外壁メンテナンスを怠ると起こるトラブル
家の屋根、外壁は日々、雨や風、紫外線にさらされ、自然環境の影響を受けやすく、年月とともに劣化していきます。そこで、メンテナンスをして長持ちさせることが大切です。
今回は、屋根や外壁の劣化症状やメンテナンスをしなかった場合、その先のトラブルについて解説していきます!
メンテナンスの時期
一般的に屋根や外壁のメンテナンスを行う時期の目安は築10年頃です。これは屋根や外壁塗装で使われる塗料の耐久年数が10年前後となるからです。
しかし塗料にも種類があり、塗料の種類によって耐久年数は変わってきます。
塗料の種類別耐用年数
塗料によって耐用年数は異なります。
アクリル系/ウレンタン系塗料
耐用年数6~10年
シリコン系塗料
耐用年数8~15年
ラジカル系塗料
耐用年数12~15年
外壁の経年劣化症状
次に劣化が進むと見られる症状を見ていきましょう。
1~2年過ぎ 外壁の塗装が変色
雨や風、紫外線によって、外壁塗装の塗膜がダメージを受けて色が変わってきます。
5~6年 外壁にチーキング現象の発生
チョーキング現象とは、外壁塗料が劣化し、顔料が粉状になって浮き出てくる現象です。白っぽくなったり、触ると手に白い粉が付きます。この現象は塗料の劣化してきているサインであり、放置すると塗膜の剥がれやひび割れなどの深刻なダメージに繋がってしまいます。
6~7年 外壁にカビやコケがつく
外壁塗装の防水性が低下してくると、汚れなどの有機物が付着しやすくなり、カビやコケが見られるようになります。
外壁に生えたカビやコケは時間の経過とともに増殖し、範囲が広がっていくので、放置すればどんどん見た目が悪くなっていきます。
また、美観が損なわれるだけでなく、窓を開け閉めした時にカビやコケの菌が室内に侵入することによって、室内の衛生環境が悪化し、アレルギー性鼻炎やアレルギー性皮膚炎などを引き起こしてしまう場合があるので、注意が必要です。
8〜9年 外壁にひび割れが発生
これくらいの時期になると、ひび割れが発生してきます。これは劣化が進んでいる証拠です。
外壁のひび割れの原因やひび割れの種類はいくつかあるのですが、今回ご紹介するのはヘアークラックです。
ヘアークラックは紫外線で劣化した塗料が振動などによって割れて発生します。幅が0.03mm以下の細いひび割れで、髪の毛に似ているため、ヘアークラックと呼ばれています。出来た段階では深さは無い為、すぐに雨漏りなどが起こるわけではありませんが、放置をすると塗膜が剥がれる可能性があります。
10年頃 外壁塗装の剥離(剥がれ)
外壁塗装の剥離が起こると、建物の保護機能は失われています。
剥離した箇所に、紫外線や雨水などが当たり続けると、劣化が進み、防水シートや内部までダメージが進んでしまいます。
剥離を放置すると、雨漏りが発生や、外壁の腐食へと繋がります。
このように、外壁は日々劣化していくので、大変な状況になる前のメンテナンスが重要となってきます。
外壁メンテナンスを怠ると発生するトラブル
カビの発生
外壁塗装の防水性がしてくると、水を吸い込みやすくなり、カビの発生に繋がります。見た目も悪く、衛生環境の悪化に繋がります。
雨漏りの発生
コーキングの劣化や剥がれ等でその隙間から雨水が侵入してきて、雨漏りが発生します。雨漏りは、屋根の不具合が原因と思われがちですが、外壁の劣化によるものが多くあります。
腐食
雨漏りが原因で、建物内部の断熱材や木材の腐食に繋がります。
シロアリの発生
雨漏りが発生するとシロアリを呼び寄せてしまう可能性もあります。ヤマトシロアリは湿った木材を食べ、湿った木材の中に巣を作って生活します。シロアリは木材の表面を食べることはあまりありません。表面に変化はなく、一見きれいに見えても、中身は空洞でスカスカな状態になっていることもあります。
まとめ
メンテナンスは費用や時間がかかるため、後回しにしてしまう人も多くいらっしゃると思いますが、屋根や外壁のメンテナンスを怠ると、劣化がどんどん進み、深刻なトラブルに繋がってしまい、家の寿命が縮んでしまう可能性があります。
適切な時期にメンテナンスを行えば外壁塗装や貼り替えの軽微なもので済みますが、内部のトラブルに発展した場合は、内部の補修、修繕や駆除などをしなければならず、最悪な場合は、家の建て替えが必要になってしまいます。
メンテナンスを怠った結果、深刻なトラブルに発展した場合は、さらに多くの費用と時間がかかってしまうのです。
このように、屋根、外壁メンテナンスは、家を保つために必要な作業です。定期的な点検とメンテナンスをおすすめします。